2012/08/04

ゲーム感想)那由多の軌跡/日本ファルコム

質実で良バランスのRPGだった軌跡シリーズの最新作はアクションRPG。大胆なジャンル変更だと思いつつも軌跡なら外れはないだろうと期待して遊びました。そして期待は裏切られる事はありませんでした!ストーリーもキャラも良いですねー、好きですよコレ。


最新作といっても過去作の続編ではなく、登場人物も世界観も一新されています。タイトルにも「英雄伝説」が入っていないですしね。というわけで簡単なあらすじだけは紹介しますが、本編のネタバレは一切ありません。


導入

世界の果てには明確な区切りがあり、平面だと信じられている世界。果ての向こうに何があるのか、世界は本当に平面なのか、好奇心と探究心でいっぱいの少年ナユタ・ハーシェルは、遺跡探検中に妖精のような小さな少女(ノイ)と出会います。
ノイが大切そうに抱えていた機械を強奪していった黒衣の男と仮面の剣士を追って、ナユタは兄貴分のシグナと共に異世界への扉を潜る。そこは人間が一人もいない庭園だったが、そこでナユタは花に包まれて眠る少女(クレハ)を発見する――。

言ってしまえばボーイミーツガールなんですが、この場合のガールはノイを指すのかクレハを指すのか、或いは報われない幼馴染のライラを指すのか。
アレですかね、ロイドさん(零〜蒼の主人公)といい軌跡の主人公は天然ジゴロじゃないと務まらないんでしょうか。ナユタ、モテモテです。

キャラ語り

とにかくキャラが可愛いというか、応援したくなる感じなんですよ。特に3人のヒロインはそれぞれ方向性が違いつつもみんな頑張っていて、ずっと見ていたくなります。
  • ノイちゃんマジ天使prpr
  • そのノイちゃんにあんな格好やこんな格好させちゃうなんて…いいと思います
  • エプロンにネコ耳ネコ尻尾って…
  • メイド服に首輪って…メニアック
  • ノイちゃん最終形態マジ女神
  • クレハさんは薄着でスカート短すぎでハラハラします
  • 上着を羽織ってもやっぱりスカートが短いです
  • ライラ…不憫萌え
別にライラが嫌いってことはないのですがやっぱりずっと一緒に冒険する事になるノイに愛着が沸きますね。

シナリオ語り

まず本作の主人公は、基本的に正義とか善とかいった事を標榜しません。対立する相手の事も悪とか闇とか言いません。悪ではない敵役が、何故ナユタと戦うに至ったかという理由(もちろん物語の最終盤で明かされます)は、ちょっと切なく感じられますが言い訳がましいものではなく、かといって開き直りでもなく、敵には敵の葛藤や悲しみがあります。そんなの当たり前っちゃ当たり前なんですが…。
勧善懲悪型のRPGとか、敵役が言い訳してくる物語とか、今の僕には感情移入できない気がします。その点本作は大いに楽しめました。

アクション!

アクションに関しては、概ね快適だったんですが一部だけダメ出しをさせて頂きたい。

視点変更ができないんです、このゲーム。3Dアクションなのに。どうして?
視点変更ができないので、ちょっと先を見る事もできずに、視界に入らない足場に向かってアイキャンフライしないと行けなかったり(そして踏み外して落ちたり)
視点変更ができないので、目的の足場やアイテムが三次元的にどこにあるのか想像できなかったり(そして踏み外して落ちたり)
といった事が頻発します。ストレス。

そんなの下手クソなだけだと言われるかも知れませんし、別に上手くはないんですが、コレは操作が上手い下手の問題ではないです。ゲームの中がどういう状況か、画面を見ても判断できない事があるという話です。

視点変更の事を除けば、思った通りに(ある程度はオートも交えつつ)気持ちよく動いてくれました。

またボス戦ではさまざまなギミックが仕掛けられていますが、これはアクションゲームにある程度慣れた人でないと「どこをどうやって攻撃すればダメージが与えられるの?」が分からないかも知れません。まあそれでも何度も挑戦してる内になんとなく分かってくると思いますけど。
要領さえ掴んでしまえば、ボスのHPは滅茶苦茶高いわけではないので、ダラダラとした作業感を感じることなく倒せると思います。その辺のバランスはさすがですね。

アクションゲームの面白い所は、主人公のレベルが非常に低くても、プレイヤーさえ熟練していればボスをノーダメージで倒せる所です。このゲームの敵は予備動作がはっきり分かれていて運の要素が少ないので、慣れれば慣れるほどダメージを食らう機会は減っていきます。
それを見越して、ハードやその上の難易度では一発くらった時のダメージが雑魚相手でも半端じゃない事になっていきます…。正直緊張感がパナイです。電車の中とかじゃちょっとできません。

難易度

NORMALでも決して簡単ではないと思います。ただ、仮にゲームオーバーになっても特にペナルティはなく、取ったアイテムやお金もそのままに再挑戦ができます。何度もトライして良いという意味では、むしろ易しいくらいかも知れません。

グラフィック

PS Vita等と見比べてしまうとどうしても綺麗さで劣りますが、それは仕方のない事です。
上でもノイちゃんprprのくだりで触れましたが、本作ではナユタとノイの装備を変更すると見た目にもそれが反映され、視覚的にも楽しむ事ができます。

ナユタの装備を防御力重視で選んでいくと見た目がゴテゴテっとしてしまいますが、「俺は全部の攻撃を躱すからいいんだぜ!」という猛者は見た目重視のファッション感覚で鎧を選ぶ事もできます。一撃食らったら死ぬかも知れないってのも楽しいと思いますよ。

ちなみに、△ボタンでキャラを回すのは雑貨屋と武器屋のおねーさんも可能。好きな角度から乳揺れ堪能可ですよ!!

0 件のコメント:

コメントを投稿

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...