2012/05/15

漫画感想)乙嫁語り(4)/森薫

乙嫁語り最新刊、今回スミスさんが新たに出会うお嫁さんは、元気過ぎるくらい元気な双子です!


正確には次巻で結婚式を挙げるので、まだお嫁さんではないのですが。婿選び、そして花嫁修業のお話。

この2人が可愛い!と萌えるのもいいんです。勢いが有り過ぎる感もしつつ、可愛いのは確かです。
ただ一方で、どうやらキナ臭い香りもしてきています。戦争でも始まっちゃうんじゃないの、という空気。アミルさん達の行末がちょいと気になったので、世界史の成績が非常に悪かった僕がさらっと乙嫁地域の史実をさらってみました。

以下、本編のネタバレはありません。




おさらい・地域

この世界の舞台について、第1巻の時点では「19世紀 中央アジア」としか書いていなかったので、詳しくは分からなかったのですが(中央アジアって広っ!)、スミスさんが移動を始めた3巻の辺りで少し範囲が狭められました。


青矢印が4巻の舞台となるアラル海、赤く塗った辺りが2巻までスミスさんが居候していた、アミルさん達が住んでいる地方(多分)。現在の国名で言うとウズベキスタンかカザフスタンの辺りだと思われます。

おさらい・歴史

先の話を言ってしまえば、ここら一帯はロシア帝国によって征服ないし併合されてしまいます。
もちろん乙嫁はフィクションなので、この通りになるとは限らないのですが…。
自主的にロシア国籍を受け入れる氏族もあれば、反乱を起こして戦う氏族もあったということのようです。その両方の間でどちらと手をとるかという難しい判断に、アミルさんの実家ハルガル氏は直面してしまっているようで。


戦争そのものがこの漫画のメインテーマになることはないと思いますが、それを支えたり憂いたりする家族の情みたいな話にはなってくるんじゃないでしょうか。悲しい話っぽいなー。

異文化として

19世紀中央アジアの風俗や習慣が、現代日本と違うのは当たり前ですが、そういう違う・新しい価値観と触れるのは新鮮で楽しいものですよね。


頭を触っちゃったら責任とって結婚って!でもそれが普通らしいですよ。そういえば3巻のタラスさんも、頭に巻いた布を外した所を見られた時に偉く恥ずかしがっていました。男の人もターバン(?)か帽子を常にかぶっていますし、見られるだけでも恥ずかしい、触られるなんてとんでもない、って事なんでしょうか。

女性の肘とか膝が見えるのは大変珍しい漫画です。ハレンチ!
その点、双子の登場シーン(↑)はかなりあられもない姿を見せている気がしますが…まあ緊急時だし仕方がないという事か、あるいは単に二人があけっぴろげな娘という事か(後者だ!)。

4巻のベストシーン

「運命のダイスロール!!」
ここだけ切り出すと別の漫画みたい。島本和彦先生的な。

5巻は双子の結婚式。そういえばスミスさんの視点で式の部分が詳しく綴られるのは初めてですね。楽しみだー。

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